講演会のご報告『人生に選択肢を!』12/10(日)

皆さま、こんにちは。
12月10日(日)午後1時30分~3時30分、すわっチャオの会議室にて『令和5年度 創業機運醸成事業講演会』「人生に選択肢を!─カレー屋ヒゲめがねの挑戦」を開催しました。
諏訪商工会議所と諏訪市が主催、コワーキングスペースTsunaguが企画した講演会です。

今回の講師は、2020年から佐久穂町にてIターン起業された「カレー屋ヒゲめがね」のオーナー、豊田陽介さん。
【カレー屋ヒゲめがね 公式ページ】
https://higemeganecurry.com/
人生に選択肢を_A4チラシ表大手企業を脱サラし、ご家族で地方移住。いまや行列必至の大人気カレー屋となった『ヒゲめがね』は、開店して3年強ですが話題性が高く、東信地域ではかなりの知名度。ただ、この諏訪地域では初講演とのことで、どれだけの方が参加してくださるか未知数ではありました。
が、講演1ケ月前には申し込みが定員に達してしまうという人気ぶり!
「お店によく食べに行くんです」という常連さんから、「行ってみたいと気になってたんです」という地元の方、そして逆に佐久方面からのお申し込みもあり、遂には都心からも「お話を聞きたいです!」とのお申し込みが。その人気ぶりにはご本人も驚くほどでありました。
さて当日、午前中に会場準備とリハーサルをします。すわっチャオの職員にも手伝っていただき、無事に準備完了。会場準備

スタート前_講師側から受付開始とともに、早めに着いた遠方の方を中心に続々と集まって下さいます。会場内では講師が参加者に次々とお声をかけてくださり談笑しています。なんと講演前にお店までカレーを食べに行かれた熱心な(?)参加者もいたそうで、皆さんと気さくにお話されています。

大手企業でのキャリアも長く、現在もセミナー講師など人前に立つことが多い豊田氏。「緊張するなぁ~」と笑ってらっしゃいましたが、全然そんなふうには見えず。ただ、その優しさや柔和さの裏に、しっかりとした「積み上げられた土台」が見えてか、事務局は「すべてお任せします!」と全幅の信頼を寄せるのでした。

時間どおりに講演会が開始します。
皆さんの緊張した「真面目に聞こう!」という固い空気感を、講師が序盤からほどいていきます。
「一方的にしゃべり続けるのはいやなので、皆さんと一緒にやっていきましょう!」と、参加者お一人おひとりの<気持ち>や<思い>を引き出し、それを形にして、同じグループの方と共有する。
一方的な聴講スタイルが多いので、「グループワーク」が入ることにやや不安も覚えたのですが…、杞憂でした。グループワーク02「初めまして」の方同士がほとんどだったのですが、「宜しくお願いします!」と先頭を切ってお話下さる方がいて、皆さんも同調するようにご自分からお話をされている姿がありがたく、会場全体が温かい空気に包まれ、なんだか心がジーンとしました。
すべてのテーブルを膝をついて回り、お話に加わる講師。必ずそこには笑顔が咲きます。
「自分がなぜ講演会に来たのか」、参加された方のために序盤から明確にできるような展開と、なによりご自分の人生のすべてを包み隠さず、弱さも苦しさも葛藤もすべてを話してくださる講師。

次第に「先生と参加者」という構図ではなく、全体に一体感が生まれていきます。大手企業での長年の積み重ねはもちろん、〔豊田氏だからこそ〕積み上げてきた人間性の豊かさと包容力が、その空気を作り上げているのだと感じました。
いくらになるでしょうそして、参加者がとてもとても聞きたかったこと。「週3ランチ営業のみで、家族5人暮らせるの!?」について、ポイントや思考を図式化したもので説明、果ては飲食店の利益率の計算式を参加者みんなで解くという、まさに痒い所に手が届く「知りたかったことを聞けた!」満足度の高さ。

2時間という講演時間は長いのでは?と頭をよぎったこともありますが、気付いてみたら時間を忘れ、どこを切り取っても退屈とは無縁な内容。むしろ「もっとゆっくり聞きたかった」という声もあるほどでした。
惜しまれつつ閉会。終了後も各テーブルで話に花を咲かせる皆さんの姿があり、参加者の皆さまには事務局として心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!

ぜひその講演内容を明かしたいところではありますが、こちらでは〔参加者の皆さまも聞けなかったお話〕を記したいと思います。


豊田氏とお話した時のこと。
「大手企業にいて、家族もいて、それなのに地方で飲食店を開業して、しかも週に3日ランチのみしか営業してない。自分は確かに、テレビや雑誌などで見る『移住者のモデル』としては話題性はあると思う。
でも、移住してみて思うのは、そこには長年、その土地を支えてきた方々がいる。
佐久穂町が1万人の町だとしたら、他移住者を除く9千人以上の方が地元を支えてきた。自分も美味しいカレーが作れるのは、地元の農家の方のおかげ。良い空間も、地元の施工業者さんのおかげ。自分が大好きな自然が守られているのも、林業の方などのおかげ。
移住者で、話題性があるからといって、まるで自分が特別で、大きな存在のように報道されるのはどうしても違うと思ってしまう。だから、取材もすごく慎重になる。存在に、上も下もない。みんな違うだけで、みんなそれぞれ役目を果たしていて、尊敬している。」

─どうしても人は「外的基準」になりがちです。
そして、基準を刺激されるのはとても単純なコト・モノで、さらに、それらは世の中に溢れています。
簡単に人と比較し、羨んだり、妬んだり、逆に酷く落ち込んだりすることに、日々、時間も心も削られてしまいます。
昨今、「多様化」と共に「自分らしく生きる」という言葉をよく耳にします。
色々な解釈ができる言葉ですが、今回の講演会で豊田氏のお話を聞き、個人的に導き出せた言葉が多々あります。きっと、参加者の皆さまの心にもそれぞれ響いた言葉があると思います。
豊田先生、誠にありがとうございました!!

12/10講演会